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13億通りの爪先 1 中国

□PM1:30 出発。成田空港から北京へ

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今思えば、出発前
私は異様に不安定だったように思う。
いつもならば、わくわくして早く行きたくてたまらない一人旅のはずだけど、
今回はなんとはなしに不安で、それと同時にたくさん移動して、全てをひとりで決めて動かなきゃいけないなんて、正直言えばめんどうだっていう気持ちも持ち上がってた。


私はなんだか疲れていた。


それは、大地震やそれに続く災害のせいもあっただろうし、個人的な小さなことも積み重なっていたのだろうとも思う。
でも、私は飛行機に乗った。
とにかく乗ったのだ。

空はくっきり青く、雲が真っ白い綿のように広がっていた。
空の上って不思議な場所だ。
どこにも属していない、どこでもないどこか。


自分の気持ちも少しずつまっさらになっていくのを感じた。


PM6:00 北京着
最初の仕事は、予約したホテルにたどり着くことだ。
電車かバスで市内まで行かなければ、いけない。
どちらにするか迷ったが、電車は乗り換えがあるし、バスのほうが簡単に思えたので、リムジンバスのチケットを買った。
買ったはいいが、どのバスに乗ればいいのかわからない。とにかく英語が通じないし、地図を見せればあっちのバスだ、と言われるのだが、あっちに行けばこっちのバスだ、と言われる。。
かなりたらい回しにされ、何度目かにやっとみんなの意見が一致。
このバスだ!そうだそうだ。
となる。

やれやれ、
先が思いやられる。。。

ラッキーなことに、バスの中で日本語のできる女の子と出会い
降りる場所など丁寧に教えてもらうことができた。
よかった、なんとか市内に着いたみたいだ。


北京の空気を思い切りすいこんだら
あのタイの夜のすえたにおいのする、生温い空気を思い出した。
私はひとりで立っていたし、ひとりで全てを決められる
そう思ったら、うれしくてうれしくて
歩き出す足に、力が入った。


でも、そう簡単にはいかないのだ。。
そこから、ホテルを探すのがまた大変だった。
自分がどこにいるのかも、釈然としないのでうろうろ歩き回り、また聞いてみる。
三輪リキシャのおじさんが、
ああ!知ってるよ。大丈夫まかせとけ!10元ね!
というので、(実際は中国語なので、推測ですが、、)
信じて乗ってみると、まったく違うホテルに連れて行かれた。
しかも歩いて5分くらいの距離、、、。

きっとマージンだ、マージンのせいなんだ!と思いつつ、、
ここじゃないよ、違うところ予約してるんだよ。
と抵抗してみるが、無駄だった。
ここはいいホテル。問題ない。
の一点張り。。


あぁ、ギブアップ。
知らない土地では早々にあきらめるに限る。
それからだいたいのことは大目に見るに限る。。


私はそのホテルに部屋をとり、
ぐったり疲れてしまった体を、横たえてぐうぐう ねた。
by galwaygirl | 2011-04-24 22:09 | 旅日記
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