見ての通り、旅館の菓子入れなのです。(下が切れてしまっているのが残念でならない。。) お部屋に入って、荷物をおくとだいたいすぐにこの箱をあけている気がする。 ただの旅館のお土産の試食品なのにこんなきれいな箱に入れられて、やわらかい包み紙にはいった甘いものを、緑茶といっしょに食べると、あぁ〜温泉にきたなぁという感じがしみじみとする。 今年も仲居さんが持ってきてくれた、この入れ物に金泉焼というお菓子が入っていた。 おもちのようなものの中にこしあんがはいっていたのだけど、変わっていたのは外側がお醤油をぬってかるく焼かれていたこと。お醤油のこうばしい香りとあんこの甘さがとってもよく合っていて不思議なおいしさ。。 塩キャラメルとか、一時期甘い物としょっぱいものを組み合わせるのは、はやっていたような気がするけど、お醤油とあんこはまた違った雰囲気だわ、、。 やわらかいおばあちゃんの手で、漬けられる漬け物のような。。 そんなやすらぐ味だった。 正直言って、わたしは温泉というものの良さがいまいちよくわかっていなかったのだけど、 回を重ねるごとに、温泉や温泉宿、温泉街というものが好きになってきている。 なんとなくうらさびしい雰囲気も、独特のにおいも、スリッパでぺたぺたと歩くのも、ザ・温泉というあの浴衣も。。 なんとなく愛くるしい。 でも一番好きなのは、この菓子入れをあける瞬間かもしれない。 すっと音もたてずに開く、瞬間。。 入っているものというよりも、この箱を開けるということが楽しいんだと思う。 小さい頃、お気に入りの小さな小箱の引き出しをなんどもあけたりしめたりしたときみたいに、、。 さて、もちろん温泉もたっぷり楽しんだ。 お湯は金色で、(だから金泉)ぴりぴりするくらい強い塩分を含むお湯だった。 だから濃度の濃いものとうすいものといろいろあったし、大浴場と、露天風呂とともに時間代わりで男女が入れ替わったりしたので、本当にたくさんのお風呂に入った。 それで、わたしもにっぽん人だなぁ〜としみじみ思った。 温泉にくると人はどうもしみじみするようである。 お湯にたっぷりつかったら、ごはんをたらふく食べて日本酒を飲んで くーっとふかーく寝てしまった。。 いやはや、、そういうことができるのも、温泉のいいところなのです。。 つづく。。。
by galwaygirl
| 2012-02-21 22:42
| 旅日記
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