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調律をする。

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もう30年ちかく家にあるピアノ。
それも中古で譲りうけたものなので、もっと古いのでしょう。

ちかごろメンテナンスもせず、ほうりっぱなしでした。


ごめんなさい。


楽器は生き物です。
愛情こめて手入れしてあげないと、すぐにだめになってしまうのです。


わたしのピアノも、事実カビだらけ、、、
音もなんだか響かなくてひきずらくなっていました。



そこで、調律師さんにお願いしてメンテナンスしてもらうことに。。



ピアノの中ってこういうときじゃないと見れない。
中もずらっとならんだハンマーや弦が金色の背面にむかっていて、すごく美しい。
ピアノの正式名称はピアノフォルテ。
ピアノ(p)からフォルテ(f)まで自在にだせる、完璧な楽器という意味らしいです。

音はもちろん美しいけど、白黒の鍵盤、黒々としてシックなボディ、そして中身まで美しいって、、
ほんとうに完璧な楽器ですね。


調律師さんは赤いフェルトの紐を弦にはさみこんで、音を聞いています。


わたしは、気になってその赤い紐の用途を聞いてみました。
調律師さんは実践しながら、親切に教えてくれました。
ピアノはひとつの音をだすのに3本の弦を使うのですが、その3本を1本ずつわけて聞くために赤い紐をはさんで、ミュートするのだそう。
わ、88鍵全ての弦3本ずつだから264弦か!
緻密な作業。

ぽーーーーん。

ぽぽーーーーーーん。。



そんな作業を見ているうちに、調律師って錬金術師のようだと思えました。
赤いひらひらしたフェルトの紐をつかって、音を聞き、つくっていく作業はなんだか魔法のようだったのです。
ひとつの音を聞いて、それを正す。
正解は自分の感覚が知っている。
一見不確かなようでいて、それほど確かなものはないのです。


なんて素敵な仕事だろう。


そんなあこがれを抱いてしまいました。



わたしの愛するピアノ氏は、カビもきれいにされ、湿気で弱っていたハンマーもなおしてもらって
ピカピカに生まれ変わったのでした。


終わって、少し弾いてみてびっくり。
音があたたかくて深い感じになっていました。

たぶん、ほんとうにいままで響いてなかったんでしょうね。。
かわいそうに。。


これで、こころおきなくまたへたなピアノを弾いていきたいと思いました。
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by galwaygirl | 2011-12-13 00:20 | 日常の旅日記
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