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秋の最後の日

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いま思えば、あの日が今年最後の秋の日だったんだな。
わたしは散歩にでかけた。



散歩というのはふつう、家の近所をぶらぶらするものであって
わたしのように、電車ででかけて少し遠くの街をぶらぶらするのは「おでかけ」ということになるのかもしれないけど、
目的はぶらぶらなのであります。


少し前に、ちょっといい本を手に入れました。
新人物文庫という耳慣れない出版社からでている「東京23区の有名公園散歩」(わかりやすいマップつき)というものです。
ひとつひとつの公園の情報量は正直ざっくり書いてある程度で、たいしたものではないのだけど、とにかくたくさんの公園がのっているのです。しかもカラーで。。
(ありがたいのはトイレの場所もきちんとのっていること。これ大事です。。)
東京23区といっても広いもので、知らなかった公園がたくさんあるのですね。
いやもうほとんど知らなかったと言っても過言ではないほどです。

たとえば新宿区
新宿御苑や中央公園は誰もが知っている場所かもしれないですが、戸山公園、おとめ山公園、甘泉公園、などなど聞いたこともなかったものがたくさん。。
ふだん行きなれている新宿でさえ、そのありさまです。

東京全体でみると、こんなにたくさん大きな公園があったとはもはや驚き。

そうやって情報だけで考えると、東京ってじつは緑豊かな大都会なのでは??という気もしてきてしまうのでおそろしいですね。。


いやまぁとにかく、そういう本を手に入れたら
それは行ってみたくなるのが普通というものなのです。

それも行ったことのないところに、でしょう。



そこで、いろいろながめたり読んでみたり、ドッグイヤーしてみたり、またのばしてみたり、、して、、
最終的には石神井公園にしました。



すいません。。
ひっぱったわりにぜんぜんマニアックな場所じゃなくて、、。


私もその公園の存在は知っていましたが、行ったことはなかったので都心に近いということもあって行ってみることにしました。



さて、冒頭の写真です。
そうです。石神井公園の紅葉です。
ほんとうにまっさかりでした。

ざんねんながら、どんよりグレーの空模様でなかなか写真をとるのがむずかしかったですが、
葉っぱたちは、いろとりどりに染まっていて完全にこの日の主役でした。



とてもしずかな日でした。
わたしはのんびり歩きました。


すごく長い池がありました。
その脇にはどんな方がお住まいなのか、びっくりするような豪奢なお宅がずらり。。
お庭の手入れのされ具合も、はんぱじゃなく、、園丁がいるであろうと思われる様子です。。
古い歴史のありそうな建物と、新しいもの、、洋館と日本風のお屋敷が混在してなんだか独特の雰囲気でした。
こころなしか、歩いている人たちもお金持ちそうに見えてきます。。

いや、、普通の人もわりといました。。
草むらでつりをする人たちも。。
何かつれるのかしら。


そういう風景をぼんやりながめながら、歩きました。



だいぶいくと、なんだか音が聞こえてきました。

ハーモニカのようです。
哀愁ただよう歌謡曲のようなメロディが、しずかな公園にひびいていました。

すみのベンチでおじさんが、ひとり静かにふいているのでした。
同じメロディをくりかえしくりかえし、、


わたしは中国を思い出してしまいました。
中国の公園はどこも、こういう音楽があふれていてにぎやかだったなぁ、、と。
ちがうのは日本人のこのおじさんは、とてもひかえめにふいているところ。。
中国の人たちは、むしろわたしの演奏を聴いてくれ!といわんばかりでしたからね。。。


でも、メロディはとてもよく似ていました。


聞いてみると、おじさん自作の曲とのこと。
いい曲ですね。と言うと照れくさそうに笑っていました。


そんなほっこりするような出会いもあり、、


東京とは思えないような、巨大な大木や、サギや、めずらしい草木も見ることができました。
巨大なコイもたくさんいました。
一周まわって帰るころには、足に葉っぱがたくさんついていたけど、とてもたのしい散歩でした。


その次の日でした。
はく息がまっしろになって、いきなり北風がふくようになって冬の空気にかわったのは。

今度はあったかくして、行きましょうか。。ね。
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by galwaygirl | 2011-12-06 22:48 | 日常の旅日記
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